竹村泰子の思い
(2001.02.15)

KSD疑惑の数々

 1.KSDの政官癒着構造
 財団法人KSD中小企業経営者福祉事業団は、自民党及び村上正邦参議院議員に対しては資金提供、幽霊党員集め、党費肩代わりを、労働省や大蔵省などに対しては天下り官僚の受け入れを行う代わりに、労働省認可の財団法人として税制面などで優遇措置を受け、事実上野放しといえるほど労働省の監督からも逃れています。この構造は、久世前金融再生委員長の一件にもみられるように、参議院自民党比例区の政官業癒着型選挙の象徴ともいえるものです。与党が参議院の選挙制度改革を強行した背景には、このような実態を覆い隠す意図があったと考えらます。

 2. KDSの公益法人としての適確性
 KSDは、公益法人であるにもかかわらず、任意団体であるKSD豊明会(実質的にはKSDと一体)などを通じて政治活動を行い、会員に無断で、自民党や村上正邦参議院議員に多額の資金を提供していました。しかも、会員から集めた会費250億円のうち、本業である災害補償事業には3割しか使わず、残りは古関忠男前理事長の私的な支出、天下り官僚への高額報酬などにも流用しています。中小企業経営者や個人事業主を食い物にして巨額のカネを集め、古関前理事長一族によって私物化され、自民党・村上正邦参議院議員の選挙マシーン と化しているKSDには、公益法人としての適格性はありません。

 3、「思想・信条の自由」を奪われたKSD会員
 国会では予算委員会が開かれ、毎日のようにテレビや新聞でKSDと外務省の官房機密費のことが追求されています。ご存知の通り、参議院自民党のドンと言われた村上氏とその分身のような、元秘書の小山氏の行状は立派な政治的犯罪です。

 経済財政担当相であった額賀氏はKSDから1500万円を秘書が受け取っていたと、返却したとされましたが、結局は大臣を辞任しました。森内閣になってから久世氏、中川氏に次いで3人目の辞任です。1年間で3人、この内閣は言語道断ではないでしょうか。

 それにしてもKSDは、107万人という会員から914億円の会費を集め、KSD豊明会を通じて自民党豊明支部へ2億2900万円、そこから豊政連へ、そして豊政連から村上氏へ献金というあきれ果てた練金術です。結局、中小企業の人々が収めた会費が、福利厚生につかわれる分は3割、残りは自民党へ流れ込んでいたという驚くべき構造です。村上氏は証人喚問に応じるそうですが、一体どう釈明するつもりでしょうか。

 しかもKSDは労働省の認可を受けた公益法人です。KSDに加盟した中小企業の人々は、知らない間に党員にされ、自民党を、村上氏を応援させられていた訳です。私はこれは「思想・信条の自由」を奪われたとみなすべきではないかと考えるのです。自民党や村上氏を応援したくない人々もいた筈で、会費を支払うことによって、強制的に一つの政党や個人を支持することにされてしまうというのは憲法に反すると思います。党員登録も本人の知らぬ間に行われるとすれば尚更です。

 4、7月の参議院選挙で自公保連立政権にNO!を
 「ものつくり大学」という私立の大学に99年度は70億円を超える補助金が労働省からおりるという不合理さ、リクルートで懲りた筈の労働省がなぜ当時政務次官であった小山議員の独断を許したのか、不可解です。

 もう一つの問題はKSDに組織され働いていた外国人労働者です。殆んどがインドネシアの人々ですが、18万円位の給与の内、10万円は預金させられ、パスポートと共にKSDに保管されます。もち論、逃げられないためです。残りも種々差引かれて2万円位しか毎月もらえないそうです。ひどいものです。これは国際問題にもなりかねません。アジアの労働者の人権を守るため頑張ります。

 自民党を中心とした連立政権はもう末期的と言うべきでしょう。7月の参議院選挙ではみなさまの力で自公保連立政権にレッドカードを突き付けましょう!

 

 
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